ドン・キホーテのアルバイト求人を探すとき、最初に整理しておきたいのが会社の構成です。ここを取り違えると、応募先を間違えたり、条件の違う会社の情報を読んで判断してしまうことがあります。
店舗を運営しているのは株式会社ドン・キホーテです。一方、グループ全体をまとめているのは株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)という持株会社で、こちらは店舗の従業員を直接雇用する立場にはありません。
さらに、同じグループには株式会社ユニーという別の会社があり、アピタやピアゴの店舗を運営しています。こちらは採用の窓口が別に用意されています。
会社の名前が三つ出てくるチェーンです。だから最初の整理がそのまま応募の精度につながります。以下では構成を片づけたうえで、募集の入口、売場の仕事、営業時間の長い業態ならではの確認事項へと進みます。
時給の額は出てきません。会社が公表している確認可能な数値がないためです。全国に店舗があるチェーンなので、金額の代わりに勤務地ごとの下限の調べ方を後半で扱います。
店舗を運営する会社と、グループの持株会社
ドン・キホーテおよびMEGAドン・キホーテの店舗を運営しているのは株式会社ドン・キホーテです。店舗スタッフの雇用契約は、この会社との間で結ばれるのが基本になります。
PPIHは持株会社で、グループ全体の経営を担う立場にあります。グループの採用ポータルの著作権表示もこの社名で記載されています。
持株会社の名前が大きく出ている求人広告を見たときは、雇用主の欄を確認してください。グループ名と、自分が契約を結ぶ会社名は別のものです。
採用ポータルは「PPIHグループ」の名義
グループの採用ポータルは「PPIHグループ(旧ドン・キホーテグループ)」の名義で運営されています。ブランド名で検索して辿り着いても、サイトの表記はグループ名になっているため、最初は戸惑うかもしれません。
このポータルが、グループの募集を確認する起点になります。区分ごとに専用サイトが分かれているため、自分に該当する入口を選んで進む形です。
なお、グループ名の変更や再編があったチェーンでは、検索結果に現在つながらない古いURLが混じることがあります。公式のポータルから辿るのが確実です。
アピタ・ピアゴのユニーは応募先が別
グループの採用ポータルには、株式会社ユニーの採用情報への案内が別途置かれています。アピタやピアゴの店舗で働きたい場合は、そちらから応募することになります。
同じグループでも、雇用主が違えば労働条件も採用の手続きも別です。片方に応募したからといって、もう片方の選考が進むわけではありません。
勤務できる範囲に両方の店舗がある場合は、それぞれ別に募集を確認する必要があります。手間は増えますが、条件を比較できる材料にもなります。
| 会社 | 主な店舗ブランド | 応募の窓口 |
|---|---|---|
| 株式会社ドン・キホーテ | ドン・キホーテ、MEGAドン・キホーテ | グループの採用ポータルのアルバイト採用から |
| 株式会社ユニー | アピタ、ピアゴ | ユニーの採用情報から(別の窓口) |
| PPIH(持株会社) | —(グループの経営を担う) | 店舗スタッフの雇用主ではない |
この表の左端が、求人票の会社名欄に入る可能性のある名称です。応募前に、自分が見ている募集がどの会社のものかを確認してください。
四つの採用区分
グループの採用ポータルでは、募集が四つの区分に分かれています。新卒採用、中途採用、ウェルカムバック採用、アルバイト採用です。
アルバイトを探している場合は、アルバイト採用の入口から進みます。勤務地と職種で募集を絞り込む形式で、店舗ごとに募集の有無が異なります。
正社員として働きたい場合は、新卒か中途かで入口が変わります。学生であっても、卒業後の就職を考えるなら新卒採用の窓口を見ることになります。
ウェルカムバック採用という区分
四つの区分のうち、他社ではあまり見かけないのがウェルカムバック採用です。以前に在籍していた人の再応募を受け付ける枠として、専用の入口が用意されています。
家庭の事情や進学などでいったん離れた人にとっては、選択肢が一つ増えることになります。ただし、対象となる条件や過去の在籍形態の扱いは募集要項で確認する必要があります。
制度として枠があることと、応募すれば採用されることは別です。募集の状況は時期によって変わるため、入口の有無だけで判断しないでください。
店舗の規模で仕事の中身が変わる
このチェーンには、標準的な店舗とMEGAドン・キホーテのような大型の店舗があります。取り扱う商品の範囲が違うため、募集される売場の区分も変わります。
大型店では食品の売場が広く取られることが多く、そのぶん売場ごとの区分も細かくなります。一方、標準的な店舗では一人が担当する範囲が広くなる場合があります。
どちらが働きやすいかは人によります。判断材料になるのは、求人票の仕事内容欄と、面接で確認する一日の流れです。
| 区分 | 任される作業 | 店舗の規模による変わり方 |
|---|---|---|
| レジ | 会計、袋詰めの案内、サービスカウンターでの受付 | 大型店ほどレジの台数が多く、時間帯の分業が進む |
| 品出し・補充 | 商品の補充、陳列、期限の確認 | 納品の時刻に合わせた枠で募集が出ることがある |
| 売場づくり | 商品の陳列、値札やPOPの掲出、売場の整理 | この業態の特徴が出やすい区分。扱う商品の種類が多い |
| 食品 | 食品売場の補充と陳列、期限の管理 | 大型店では売場が広く取られ、区分が細かくなる |
| 日用品・雑貨 | 商品の補充、陳列、在庫の整理 | 標準店では一人の担当範囲が広くなりやすい |
| 清掃・カート回収 | 店内と店外の清掃、カートやかごの回収 | 接客の比重が小さい。店舗の規模による差は出にくい |
生鮮食品や惣菜を扱う大型の店舗では、その売場の募集が出ることもあります。実際にどの区分で募集しているかは店舗によって異なるため、求人票で確認してください。
営業時間が長い業態で確認しておくこと
営業時間が長い小売の店舗では、夜間の時間帯を含む募集が出ることがあります。応募する前に、募集されている時間帯を正確に確認しておいてください。
夜間を含む勤務は、賃金の割増や年齢による制限など、確認すべき項目が日中の勤務より増えます。具体的な取り扱いは、求人票と労働条件通知書の記載で確認するのが確実です。
なお、募集や採用で年齢を制限することは、法律により原則として禁止されています。例外に該当する場合は、その理由を示すことが求められています。年齢を理由に条件が変わる説明を受けたときは、根拠を確認してよい場面です。
都道府県をまたぐチェーンでの時給の見方
全国に店舗があるチェーンでは、求人票の時給を並べて高い順に読むことに意味がありません。最低賃金が都道府県ごとに決まっている以上、下限そのものが違うからです。
その下限が、いま動いています。厚生労働省は2026年9月3日、令和8年度の地域別最低賃金について、すべての都道府県で改定額が答申されたと発表しました。改定後の全国加重平均は1,177円、前年度から56円の引き上げです。
この1,177円は各都道府県の額を労働者数で重みづけした平均値で、全国一律の下限ではありません。適用されるのは、働く事業場が置かれている都道府県の額のほうです。
発効日も揃っていません。同省の発表では2026年10月1日から12月2日までの間に分かれています。求人票の金額を見るときは、額と発効日の両方を確かめてください。
この記事で会社ごとの時給額を扱わないのも同じ理由です。会社が公表している確認可能な数値がなく、媒体の集計値は掲載求人の平均にすぎません。
夜の時間帯を含めるなら、扶養の計算も見直す
夜間を含む募集がある業態では、勤務時間の設計が収入の見込みに直結します。そして2026年は、その計算の前提が動く年です。
社会保険から。短時間労働者が厚生年金・健康保険に加入する要件のうち、月額賃金8.8万円以上という賃金要件は2026年10月1日に撤廃されます。企業規模による要件のほうは、2027年10月を皮切りに2035年10月まで、段階を踏んで撤廃されていきます。
所得税から。令和7年度税制改正により給与所得控除の下限が55万円から65万円に引き上げられ、扶養親族などの所得要件は合計所得金額58万円以下、給与収入でいえば123万円に変わりました。「103万円」を前提にした情報は現行制度と一致しません。
個別の判断は、勤務先と、加入している健康保険の保険者に確認してください。
会社名の確認から始まる応募の手順
このチェーンでは、手順の一段目が他と違います。店舗を決めるより先に、応募先の会社を確認するところから始まるためです。その後は、勤務できる範囲の店舗を決め、区分と時間帯で求人を絞り、応募し、面接を受け、条件を確認して契約する、という並びになります。
契約の段階では、2024年4月から追加された明示事項が効いてきます。就業場所と業務の変更の範囲、有期契約の場合の更新上限、無期転換を申し込める機会などが、書面で示されているかを確認してください。
あわせて、パートタイム・有期雇用労働法では正社員との不合理な待遇差が禁止され、労働者が求めた場合には待遇差の内容と理由を説明する義務が事業主にあります。
入口の分かりやすさと、会社名の紛らわしさ
- 分かりやすい:グループの採用ポータルが四つの区分に分かれており、自分に該当する入口を選びやすい。
- 分かりやすい:再応募のためのウェルカムバック採用という枠が、独立した入口として用意されている。
- 分かりやすい:取り扱う商品の幅が広く、売場の区分も複数ある。担当したい区分を選ぶ余地がある。
- 紛らわしい:持株会社(PPIH)と、雇用主となる株式会社ドン・キホーテは別の会社。
- 紛らわしい:アピタ・ピアゴの株式会社ユニーは応募の窓口が別。一方への応募は他方の選考に影響しない。
- 紛らわしい:店舗の規模で売場の構成が変わる。他店舗の条件をそのまま当てはめられない。
三つの社名を、応募前に一度だけ整理しておく
ドン・キホーテおよびMEGAドン・キホーテの店舗を運営しているのは株式会社ドン・キホーテで、グループの持株会社はPPIHです。採用ポータルは「PPIHグループ(旧ドン・キホーテグループ)」の名義で、新卒、中途、ウェルカムバック、アルバイトの四つに区分されています。
同じグループのアピタ・ピアゴは株式会社ユニーが運営しており、応募の窓口は別です。応募の前に、求人票の会社名、募集されている時間帯と売場、勤務地の都道府県の最低賃金を確認する。この三点を押さえておけば、応募後の食い違いはかなり避けられます。
よくある質問
ドン・キホーテの店舗スタッフは、どの会社に雇われますか。
株式会社ドン・キホーテです。PPIHはグループの持株会社で、店舗スタッフを直接雇用する立場にはありません。求人票の事業所名・雇用主の欄で会社名を確認してください。
アピタやピアゴの求人も同じサイトから応募できますか。
いいえ。アピタ・ピアゴを運営しているのは株式会社ユニーで、グループの採用ポータルからは別の窓口に案内されます。応募の手続きも労働条件も別に確認する必要があります。
ウェルカムバック採用とは何ですか。
以前に在籍していた人の再応募を受け付ける区分として、グループの採用ポータルに専用の入口が用意されています。対象となる条件は募集要項で確認してください。枠があることは採用の保証ではありません。
時給はいくらですか。
示しません。応募先の会社が全社共通の金額を公表しているわけではないためです。基準になるのは勤務地の都道府県の最低賃金と、求人票および労働条件通知書に書かれた実際の額です。なお、夜間を含む勤務では割増の取り扱いが加わるため、求人票の表示がどの時間帯の額なのかもあわせて確認してください。
夜の時間帯の募集に応募するとき、何を確認すればよいですか。
まず募集されている時間帯を正確に確認してください。夜間を含む勤務では、賃金の割増や年齢による制限など、確認すべき項目が増えます。具体的な取り扱いは求人票と労働条件通知書の記載で確認するのが確実です。
出典
- PPIHグループ(旧ドン・キホーテグループ) — 採用サイト
- ドン・キホーテ — アルバイト採用(公式)
- 株式会社ユニー — 採用情報
- 厚生労働省 — 全ての都道府県で地域別最低賃金の改定額が答申されました(2026年9月3日)
- 厚生労働省 — その募集・採用 年齢にこだわっていませんか?(PDF)
- 厚生労働省 — 社会保険適用拡大 特設サイト
- 国税庁 — 令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について
- 厚生労働省 — 労働条件明示のルールが2024年4月から変わります
- 厚生労働省 — パートタイム・有期雇用労働法
- ハローワークインターネットサービス(厚生労働省)
編集メモ
本記事は情報提供を目的としています。特定の求人への採用も、支払われる賃金の額も保証するものではありません。募集の区分や窓口の構成は公式サイトの記載時点のもので、店舗や時期によって変わります。応募の前に公式サイトで最新の内容をご確認ください。
本サイトには広告が表示される場合があります。この記事は株式会社ドン・キホーテおよびPPIHから依頼を受けて作成したものではなく、これらと提携関係はありません。ハローワークをはじめとする公的な職業紹介サービスは無料で利用できます。



